詩恭(しきょう)です。
あなたは“ベーシックインカム”という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことある!仕事しなくてもある程度のお金がもらえる、ってヤツだよね!
早くもらえる時代にならないかな!
最後については心の底から同意します。
が、仮にベーシックインカムがもらえる時代がきたとしても、いいことばかりではありませんよ。
なぜならベーシックインカムは生活費にならない可能性が高いからです。
今回はベーシックインカムについて勉強しつつ、将来に向けて何をしていけばいいのかを考察していきます。
この記事は
・ベーシックインカムってなに?というあなた
・ベーシックインカムという言葉は知っているけど、どんな内容かは詳しく知らない、というあなた
にお送りします。
(予測)ベーシックインカムで生活はこう変わる
ベーシックインカムとは、年齢や性別、仕事をしている・していないに関わらず、誰でも最低限の生活保障をする、というものです。
具体的には、最低限の生活ができる金額を支給する、ということです。
AIやロボットの台頭、科学の急速な発展の話とセットになって語られるケースが多いんですが、こう聞くと…
誰でも給料もらえるの!?
やったー、そしたらもう働かなくていいんだね!
…と、考えてしまいますよね。
こちらも、最後については激しく同意します。
が、給料ではなく最低保障なので、支給される金額は現在のあなたの給料ほどにはなりません。
ただ、確実に言えることがあります。
それは、労働するもしないもあなたの自由になり、人のあり方自体も変化する、ということです。
労働への価値観が変わる
現代では労働は義務というルールがあります。
というよりは、働かないと生きていけない構造になっています。
でもベーシックインカムが導入されたら、そのルールは適用されなくなりますよね。
なにせ最低限の生活保障なので、極論ですが労働しなくても生きられるような制度なんですから。
もちろん、それでもいままでどおり労働しても構いません。
もうヤダ、働きたくないでござるよ
とばかりに、労働をいっさいやめてしまう選択肢もあるでしょう。
いずれにせよ、労働への価値観は間違いなくガラッと変わります。
生きていくための労働ではなくなるので、労働に自分なりの意味を見出さないとやっていけなくなるでしょう。
人間らしさや自分らしさ、心の豊かさを追求する人が増える
労働しなくなった人間がやることは何か?
一言でいうなら「好きなことして生きていく」です。
いままでやりたくても時間が取れなくてできなかったことも、いくらでもできます。
ヒマな時間も増えるでしょうし、子供のように1日遊びまくることも可能です。
興味のある分野の勉強に腰をすえて取り組んでみるのもいいですね。
そういうふうに、やりたいことに対して時間の制約がほぼなくなるので、【自分らしく】とか【人間らしく】生きることが可能になります。
よく言われる【心の豊かさ】を追求する人が一気に増加するでしょう。
というか、それくらいしかやることがなくなる
まさに毎日が夏休み。
とにかく時間ができるので、やりたいことをやりまくるしかなくなる、ともいえます。
かのホリエモンこと堀江貴文さんは、そういう未来について著書の中で「遊ぶしかない」と表現していたりします。間違ってはいませんよね。
多趣味な人や好奇心旺盛な人だと、毎日が楽しくて仕方ないでしょうね。
ただ、やりたいこともなく生きてきた人にはかなりの苦痛ですよね。
あなたが仕事が苦痛だと感じていたとしたら、ベーシックインカムは次の苦痛のはじまりになるかもしれません。
ようやく仕事から解放されたのに、次は何もやることがない、という苦痛を一生感じなければならなくなるんですから。
忙しすぎて何もできないのも苦痛ですが、ヒマすぎるのも苦痛なんです。
ベーシックインカムは社会保障
ベーシックインカムのイメージとして近いのは、現在進行形の【特別定額給付金】ですね。
あなたもご存じのとおり、コロナ禍による家計への支援のため、住民基本台帳に記載のある人に対し、一律10万円が支給されることになりました。
あなたもすでに申請し、もう手元にあるかもしれません。(私は支給待ちです)
くり返しになりますが、ベーシックインカムは今回の給付金同様、一定の金額が支給されるものです。
ただ、覚えておくべきポイント(というよりデメリット)がいくつか存在します。
ポイント①:いまある給付制度は全部廃止!
ベーシックインカムは給料ではなく、社会保障制度です。
現在も社会保障のための給付制度がいろいろありますが、これらは全部廃止になります。
生活保護、基礎年金、失業手当、児童手当など、全部です。
そもそも社会保障は、なんらかの理由で最低限の生活を送れない人に対してあるもの。
先にお伝えしたとおり、ベーシックインカムでは年齢も仕事の有無も関係なく、最低限の生活は保障されているので、それですべてまかなってください、という考えがあるわけです。
ポイント②:保険も3割⇒10割負担になる
あなたも国民健康保険か社会保険に加入していますよね。
ベーシックインカムが導入されたら、コレも変わります。
病院等の医療機関でお会計する時、現在の自己負担額は3割ですみますが、ベーシックインカムが導入されたら、10割(つまり全額)になりますよ。国保も社保も社会保障ですから。
誰しもが絶対病気にもならず、絶対ケガもしない保証はいっさいありませんので、なかなか厄介なところです。
なにかしらの理由で医療機関を利用すれば、一気に支給額が消えてしまう可能性もあります。
現在の日本の社会保障で使われているお金は120兆円と言われています。
仮にいま、ひとり月7万円支給のベーシックインカムを開始したとしたら、必要となるのは100兆円とされています。
社会保障を全部やめたら一応まかなえますが…あなたはハイそうですかと納得できますか?
ポイント③:所得税が上がる可能性大。消費税も?
ベーシックインカムの議論で必ず出てくるのが、財源の問題です。
給付金支給の際にもさんざん財源について言われていましたが、確実に渡せるのか?はやはり重要ですよね。
現在の社会保障を廃止したとしてもまだ足りないならば…増税しかないですよね。
どれくらい上がるかはわかりませんが、ベーシックインカムを導入し継続させるなら、避けられない道だといえます。
現在より所得税を25パーセントアップでまかなえる、という意見もありますが、いまでもキツイのにな…が正直な感想です。
消費税もまた上がるかもしれませんよね。
なんだか、使った金額が少々戻ってくるかのような錯覚もありますが。
ベーシックインカムは必ず導入される?
海外では試験的にベーシックインカムを導入していた国がいくつかあります。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200526/se1/00m/020/027000c
アメリカやイギリスでも、コロナウィルス感染拡大をきっかけに導入の検討はされているようですが、さすがにいますぐというわけにはいきませんよね。
日本でも声が上がっては消え…をくり返している状態です。
結論:まだまだ先だろうけど、導入は避けられない
そんな状況ではありますが、私は日本でもベーシックインカムは導入されると考えています。
AIやロボットが労働の主役になれば、おのずとそうならざるを得ないでしょう。
世界でベーシックインカムが一般的になった頃、ようやく日本でも開始されるのではないでしょうか?
コロナウィルス対策で誰でもわかるレベルで遅れを取ったように。
でも問題は山積み
世界中でも議論が進まないだけに、ここ日本でも問題は山積みです。
財源もさることながら、先にお伝えしたようにいままでの社会保障をすべてやめる、税金も上がる…となれば、反発しか出ないのは当然ですよね。
試験的にベーシックインカムを導入した国でも、財政負担が大きい、を理由に例外なく予定期間より早く終了しています。
本格的に導入するには、財源の確保と社会の変化(特に労働環境)が絶対条件になります。
ベーシックインカムがくるまでにやっておくこと
ベーシックインカムが導入されるのはまだまだ先の話。
ただ、それまでにあなたができることは何でしょうか?
ベーシックインカムなんて現実的じゃねえよwww
と考えていたとしても、未来に向けて備えるのは大切ですよね。
毎日が夏休み!を実現するのなら、おおよそ以下の3点が必要になると考えています。
病気になりにくい身体づくり
毎日の積み重ねが一番出やすいのが身体です。
現代でも、ガンや糖尿病などの大病を患えば、初期でない限りは治療にかなりの金額がかかります。
また、もしあなたがインフルエンザにかかったことがあれば、そのつらさや苦しさが理解できますよね?
そこから遠ざかるのは、いまからでも遅くはありません。
軽い運動をして、食事にも気を配り、しっかり寝て、病気にかかりにくくなりましょう。
私も少しずつ身体づくりをはじめています。
勘違いしやすいんですが、健康は当たり前にあるものではありません。
プラスアルファの収入源確保
AIやロボットが労働の主役になれば、人間は働かなくていい反面、その分収入がなくなってしまう可能性が高まります。
仮にベーシックインカムが導入され、支給額で十分暮らせれば問題はありませんが、もし不安なら収入源を別に確保しなければいけません。
現代でも、副業をしたいと考えている人はじょじょに増えてきています。
あなたもそのひとりかもしれませんが、焦る頃にはもう遅かった、とならないよう、いまから動いていく必要があります。
可能であれば、日本円だけでなく、ドルや元などの外資も持っておくといいでしょう。
備えは大切ですから。
どれだけやっても飽きない趣味をいくつか見つける
趣味はひとつだけでなく、いくつあってもいいものです。
「コレやってると楽しい」というくらいのもので構いません。
誰かにすすめてもらったものを、とりあえずやってみるのもアリです。
できれば、長く楽しめるものならいいですね。
やっているうちにハマりにハマって、極めるようになればしめたものです。
たとえばゲームでも、一見短期的にしか遊べなく思うかもしれませんが、1つだけでなくいくつか並行して遊んでいくと、日替わりメニューになります。
まとめ
- ベーシックインカムが導入されると、労働の価値観が変わり、時間的な制約がなくなるので【人間らしく】【自分らしく】【心の豊かさ】を追求する人が一気に増える
- ベーシックインカムは給料ではなく社会保障
- 現在の社会保障制度は全部廃止され、ベーシックインカムですべてまかなうことになる。だから医療機関での自己負担は3割⇒10割に!
- 社会保障廃止でも財源が足りなければ、所得税アップ。消費税も?
- 世界を見ると、ベーシックインカムを試験的に導入した国はいくつかあるが、財政負担が大きいのを理由に予定より早く終了している
- 日本でも、財源を含めた問題は山積みだが、労働環境が変化すれば導入は避けられない(まだまだ先だが)
- 未来に向けて、【病気になりにくい身体づくり】【プラスアルファの収入源確保】【どれだけやっても飽きない趣味探し】を進めていく必要がある
ベーシックインカムのある未来は暗くない
コロナ禍による給付金も、二転三転ありつつも一律10万円となり、条件こそありますが申請さえすれば全員がもらえる、という状況になりました。
その時にあなたはどう思いましたか?
「当然だ!」と思う反面「タダでもらえる?マジで?なんか違和感あるわw」と考えたりして、すんなりとは受け入れられなかったかもしれませんね。
同じように、いつかベーシックインカムが導入されたとしても、違和感をもって迎えられるのではないでしょうか?
いまもそうですが、最低限の生活保障さえ危うい状況がずっと続いているわけですから。
が、保障のある未来は暗いものではありません。
あなたの生きたい方向に行ける未来も、決して非現実的とはいえないんです。
あなたも少しずつ、準備をはじめてみませんか?
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