詩恭です。
AIやロボットなど、テクノロジーが日々進歩を遂げている現代。
例えば何かをタップしたり、クリックしたりするだけで物事が進んでいくなど、
私たちの生活は誰でも簡単にできる、いわば「便利」で「楽」なことが徐々に増えてきています。
…のはいいのですが、一番の問題は、「楽」になったはずの人間側が、いつまでも「楽」から逃げて、なぜか苦労したがること。
はっきり言って、とっても不思議です。
「慣れ」に依存してても、意味ないですよ。
「楽したい」のは当たり前
そもそも人間は、苦労なんてしたくないもの。
どんなことでもスムーズにいった方がいい、と考えるものなのだと思います。
程度の差はあっても。
私だって、「ココがこうなればなあ」と考えることはあります。
それこそどこでもドアがあれば、なんてのはよく考えますし。
「慣れている」は罠になり得る?
かといって「今までやってきたこと」=「慣れていること」が全部良くないこと、だとは思いません。
ただ、ツールの進歩や効率化重視の流れもあり、現状に即していないものも出てきているのは確かです。
その置き換えとして登場しているものを、「今までのが慣れているからこっちでいい」と使わずにいるのは、罠になるのではないか?と考えます。
「慣れ」の成れの果てを体験した話
先日職場でこんなことがありました。
仕事中に伝票を起票し、社内システムでの入力が必要になりました。
現在、社内システムは【旧】と【新】の2種類存在しており、【新】システム(おそらくAccessベース)の方に随時移行中と聞いています。
私が入力したのは、「コチラを使う」と事前に聞いていた【新】システムの方。
実際使ってみたら、入力箇所は3箇所だけでさほど時間もかからず、すぐに終了。
ところが、それを知った方が、ナチュラルにこう言ってきたんです。
「どうしてそっちなの?」と。
目が点になりつつ、事前に聞いた話と利用した感想と「すごく楽でしたよ」という一言を添えて伝えると…
なんだか微妙な顔をしてどこかに行きました。
その後その方が戻ってきて、
「私はよくわかってないから詳しい人に聞いてきた。確かに移行したけど、まだシステム自体が不安定らしいから信用しすぎない方がいい」と私に言ってきたわけで。
一応、旧システムも教えてもらって使ってみたんですが、入力箇所も格段に多く、慣れないと大変だと感じました。
言いたいことは理解できる(どんなものでも最初は不安定ですよね)し、新しいものを受け入れるのは確かに簡単ではありませんが、それは受け入れる側の度量が足りてないのもあるのではないか?と感じてしまいました。
もちろん慣れがダメだとは思いません。
ただ、とどまり続けることは、時代を見てももう難しい段階に入っているのだと感じます。
変わらずして楽にはなれない
少なくとも言えるのは、
「楽」はこちらに勝手にやってくるのではありません。
こちらから「楽」に歩み寄っていくんです。
よく言われる「業務効率化」や「生産性上昇」などは私たちが考えて実行するものですよね。
ささいなことでも、変化しなければ、楽にはなれないんだと思います。
「自分は一切変わる気はないけど、全部が全部うまくいってほしい」というのはあまりにも傲慢です。
今、少しずつでも「楽」になれる方に進んでいけば、その道は明るくなっていきますよ。
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