詩恭(しきょう)です。
今年4月から働き方改革の一環として、大企業で【同一労働同一賃金】の取り組みがスタートしました。
あなたもご存じのように、上半期はコロナウィルスにすべて持っていかれた感があり、「そういやあったなw」という程度のものになっているのは事実です。
とはいえスタートから早くも半年。
現役派遣社員である私の目線で、この取り組みで何が変わったのかを振り返っていきます。
先に概要だけ言うと、劇的に変わった点はあまりありませんが、見えにくい点が変化しているな…と感じています。
同一労働同一賃金スタート後のリアルな影響
まずは個人的に感じている点を書き出していきます。
- 交通費が確実についた(金額は派遣会社によってピンキリ)
- 退職金やボーナスが給料に上乗せされて一緒に払われてるとか嘘くさい…
- もし払われているとしたら、元の時給下がってるよね?
- でも、結局のところ派遣先での待遇はさして変わってない
私と同じく派遣で働いているあなたは、どんなふうに感じていますか?
私が言いたいことは正直、最後に尽きます。
同一労働であれば正規社員も非正規社員も賃金や待遇で差をつけない…といっても、結局は交通費以外ほぼ変わっていません。
まあ、正規社員と同じ仕事をしていなければ当然ではありますし、言うまでもなくコロナウィルス感染拡大の影響の方が甚大でしたから。
そういう意味では、交通費がつくのはわずかなプラスにはなったといえるのではないでしょうか?
なにしろ、これまでは交通費がないのがデフォルトでしたから。
以前、スタート前にこんな記事も書きましたが、大きくハズレてもいないのかも…
「交通費払ってます?」疑惑にも遭遇
現在は派遣会社であっても、交通費を本当に払っているのか疑問な会社も存在します。
私も登録している会社(現在の派遣元とは別)でそういう事例があり、尋ねてみたところ、答えは「時給に交通費が含まれています」でした。
が、何度見ても2020年3月までの時給と変化していないんですよ。
絶対嘘でしょ…と思いました。
仮に交通費が含まれているとしても、本来の時給はいくらなのか?と疑いたくなります。
バレてない、言い張ればなんとかなる、と思われているかもしれないんですが、全部バレてますよ…
同一労働同一賃金で大きな影響があるのは中小企業
2021年4月からは中小企業でも【同一労働同一賃金】がスタートします。
こちらも交通費の対応は十分あり得ますが、それ以上はあまり変わらないと予測しています。
なにしろ対応しなくとも特に罰則のない【同一労働同一賃金】ですからね。
とはいえ「何もしなくていいじゃんw」と会社側がスルー…なんてことはそうそうないと考えています。
なぜかというと、そういう会社はわりと簡単にわかってしまい、労働者側から避けられる可能性が高いからです。
SNSもありますし、口コミもありますからね。
経費がかかるとわかっていても導入せざるを得ないでしょう。
アルバイトやパートの方も【同一労働同一賃金】の対象なので、企業としては経費の上乗せは避けられませんよね。
仮にいま在籍しているアルバイトやパートの方、あるいは派遣社員を一掃したとしても、のちのち会社がうまく回らなければ意味がありません。
正社員だけでなんとかなるのならいいのですが、そうはいかない状況になっていくでしょう。
同一労働同一賃金の小さな影響はもう出はじめている
ここまで読むと、
交通費くらいしか変わらなかったの? てことはあまり意味なかったんじゃ?
と思われても仕方ありません。
が、良い影響も出はじめています。
それは正社員であってもなにも残せない人は、会社には残れなくなっているというコトです。
コロナウィルスの影響ももちろんあるとは思いますが、同一労働同一賃金も長い目で見て影響があると考えています。
そもそも同一労働同一賃金はヨーロッパでは当たり前になっていますし、導入すればヨーロッパと似たような形になっていくのは目に見えていますよね。
私はまだまだ優秀な人材とはいえませんので、スキルを伸ばすためにももっと学ばなければいけません。
派遣先企業が変化する前に、私自身が変化していくコトが必要だと日々感じている次第です。
影響は波紋のように、少しずつ広がっていくもの。
同一労働同一賃金の成果も、本当にあらわれるのはまだ先の話です。
その時にあなたがどんな立場になっていたいか、一度想像してみてください。
いまからでも、想像した立場になることは可能ですよ。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。
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