詩恭(しきょう)です。
誰にでも不安はありますし、何をやっていても不安はいつでもあなたにつきまといます。
では、不安を少しでも取り除く方法はあるんでしょうか?
結論からいうとあります。取り除く、あるいは最低でも、かなり小さくできる方法が。
今回はその方法と、不安を取り除くメリットについてお伝えしていきます。
この記事は
・未経験なのにやらなきゃいけないコトがある。うまくいくか不安。というあなた
・モヤモヤをなんとかしたい!というあなた
にお送りします。
不安を取り除く方法=可視化し把握する
誰にでもできる不安を取り除く方法とは、不安を目に見える形にし、可視化するコトです。
具体的には、不安に感じている内容を紙に書き出してみるんです。
それだけで頭の中が整理され、心もスッキリします。
最低でも不安がかなり小さくなりますよ。
手順は以下のとおりです。
- 不安に感じているものを紙に書き出す
- それを見て「ああ、こういうコトを不安に感じているのか」と把握する
- 紙をクシャクシャに丸めて捨てる、もしくはビリビリに破って捨てる
紙への書き方はなんでも構いません。箇条書きでも、長文でも。
あなた以外にその文章を見る人はいませんから。
書いているうちに感情が高ぶり、筆圧が強くなって筆跡が乱れ、紙も破れてしまった…となっても大丈夫です(←私の経験談)。
見えるようにする行為が大切なんです。
捨て方も二つの手段をあげましたが、個人的には破る方をオススメします。
理由は、大人になってから紙を破って捨てる機会はあまりありませんし、何より破る方がスッキリ感が増すからです。
もし手元に紙がないのであれば、小声でいいので口に出してみましょう。
紙に書くのと同様の効果が得られますよ。
口にした内容は耳から入ってきますし、可視化ならぬ明確化できます。
不安を外に出すと安心する…カタルシス効果
あなたにはこんな経験はありませんか?
悩みを友達(上司、先輩等)に相談してみたら、解決策にはたどり着かなかったものの心のモヤモヤが晴れたとか。
あるいは泣けると評判の映画を観て号泣し、スッキリしたとか。
こんな現象を「カタルシス効果」(cathartic effect)といいます。
心にためこんだ不安や怒り、苦悩などを言葉にして吐き出したり、誰かに代弁してもらったりするコトで安心感を得られ、安堵するという現象です。
先にお伝えした「紙に書く」という行為もまさにコレですよね。
不安を可視化し、明確にする。それだけで、心のモヤモヤが晴れます。
形はどうあれ、吐き出すコトが重要です。
不安を取り除くメリット
不安を可視化すると、頭が整理され心がスッキリするだけでなく、対策が立てやすくなるというメリットがあります。
見えないものに対してはどうしようもありませんが、見えるなら話は変わりますからね。
何を恐れ、何が苦痛なのかが理解できると、対処法が見えてくるんです。
「見えないから怖い」
見えないのは、実は思いのほか恐怖心を与えるんですよ。
見えないものへの恐怖とは【あるかないか実際はわからないのに、あると認識しアレコレ想像する】というものです。想像するからよけいに高まるんです。
ホラー映画の設定で、観客からは姿が見えない何かがいるという場合があります。
登場人物が何かに怖がっていたり、被害にあっていたりするシーンを観て
え、え、何にやられてるの、うわ怖!
などと、アレコレ想像して恐怖心を高めてしまうんです。
あるいはコロナウィルスにしてもそうですよね。
マスク警察や自粛警察という輩が出てきたのは、治療法も明確でない未知のウィルスへの恐怖からです。
一方で目に見える人間には、容赦なく攻撃するとんでもない輩もいたわけで。
そういう輩は見えないから怖い→見えるから怖くない!ストレスたまってるし言ったれ!…という思考なのかもしれませんが、見えている人に直接の原因はないので、的外れ極まりないんですよね。
ただ、ひとついえるのは姿さえハッキリすれば恐怖心もかなり低下するというコトです(もちろん個人差はあります)。
不安は過去か未来からしかやってこない
あなたはどんな時に不安になりますか?
いまはうまくいってるけど、この先はどうなるかわからないな…
今度のミーティングでプレゼンか…やったことないんだよね。どうしよう、うまくいくかな…
こんなふうに考える時もあるかもしれませんね。
先の二つの例からわかるのは、過去の状態から現在、未来を想像した時、あるいは現在から未来を想像した時に不安になるというコトです。
「先が見えないから怖い」「以前こうだったからどうなるか怖い」という状況ですね。
特に過去や現在がネガティブな状況だと、より怖さは増します。
「現在を地に足をつけてしっかり生きる」と不安はさほど大きくはならないですが、それでも後悔や想像はどうしてもしてしまうもの。
不安になったその時に、状況を客観的にとらえて、不安を取り除こうとするかどうかです。
敵が見えないから怖い、ウィルスが未知で見えないから怖い、先が不透明だから怖い、やったことがないから怖い…などなど、「見えない」の種類はたくさんあります。
状況を客観的にとらえ、あわてず騒がず可視化を…と、ひと呼吸置いて考えましょう。
不安とうまくつきあう
じゃ、不安を完全になくしてしまえば、なんの問題もないんじゃない?
と考えるかもしれませんが、それは不可能です。
なぜなら、不安は危険を察知したり、万が一に備えて準備をしたりと、アラーム的な役割もあるからです。
それをなくしたらどうなるか…わかりますよね?
生きていくうえでもある程度の不安は必要なので、うまくつきあっていけばいいんです。
過剰に不安になる必要はありません。
ただ、モヤモヤがたまってどうにもならなくなった時に、ひとりでできる方法もある、とお伝えしました。
不安を取り除く、もしくはできるだけ小さくして、良い日々をお互いに過ごしていきましょう。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。
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