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【働き方】正規と非正規、労働力に差はないのに格差があるのはなぜ?

働き方
この記事は約6分で読めます。

詩恭(しきょう)です。

この春に同一労働同一賃金の政策が施行されて以降、非正規労働者の待遇は改善されて…いません。

先日も「正社員と同じ業務内容なのにボーナスや退職金がないのは待遇差であり不合理である」と訴えた裁判に、最高裁で「不合理とはいえない」という判決が出ました。

待遇格差判決 非正規差別を正さねば:東京新聞 TOKYO Web
賞与や退職金…正社員と非正規労働者との間にある待遇差を高裁が「不合理」としたのに、最高裁は覆す判断をした。「同一労働同一賃金」の制度下...

この判決には賛否両論あるようです。まあ当然ですね。

個人的には「労働力を生み出しているのは現状、人なのに、モノ扱いしているからこうなる」「できる範囲で機械化すればこういう問題が減っていく」と考えています。

今回は格差がある理由、そして未来予想も少しだけお伝えしていきます。

この記事は
・仕事がつらいあなた
・仕事で力を発揮できないのは人や環境のせい、と考えているあなた

にお送りします。

結論:労働力に差があると思ってるのは雇用側だけ

労働力は正規、非正規云々は関係なく、現状すべての労働者が生み出すものです。

本来はそこに役割や立場も関係ありません。

もちろん力には個人差がありますので、うまく調整しつつ利益を追求するのが雇用側(特に役職のある人)の役目です。

が、その調整に学歴や年齢、正規や非正規という基準を加えているのは雇用側の都合ですよね。

能力も見ているかもしれませんが、明確に判断している人は多くないと思われます。

労働力に差があると思っているのは雇用側だけなんです。

先にあげた基準というフィルターをかけてしまっているがために。

格差は人がつくっている

待遇もそうですが、世の中に【格差】が浮き彫りになってきました。

それまでは見えるようで見えなかったり、声を上げてもすぐにかき消されたりと、感じてはいてもあきらめるしかないような状況でした。

ただ、あなたも感じているところでしょうが、格差があるのを認めざるを得ない社会状況になってきています。

コロナウィルスの蔓延で変化を推し進めるしかなくなったのが大きいですよね。

そして格差は確実に人がつくっているコトも浸透してきました。

社会がつくった、政府がつくった、という声もありますが、社会も政府も動かしているのは結局人ですよね。

労働力に差があるという格差をつくりあげ、それを利用してモノのように都合よく動かそうとしていたのは雇用側です。

ただ私たちも、「バイトだから」「派遣だから」というような立場による思い込みで意図せず格差づくりに参加していました。

それは少しずつでもやめていかなければなりません。

ラベリング効果、卒業の時

ラベリング効果をご存じでしょうか?

コレは他人に貼られたラベルどおりに行動してしまう、という効果です。

たとえば「あなたは遅刻が多いね」と誰かに言われたとすると、実際はそうでもなかったのに本当に遅刻が増えてしまう、とか。

いわば他人の評価どおりに動いてしまうというコトです。

つまり非正規だから仕事ができない、仕事が遅い、と評価されたとすると、本人にそのつもりがなくともそのとおりになってしまう、というコトなんでしょうか?

もしそうなっているのなら、できるだけ早く卒業しましょう。

本当はテキパキと効率よく仕事を片付けられるんですから。

立場は違っても、労働力に大差はありません。フィルターが誤った見方をさせているのです。

労働力に個人差はありますが、調整はあとから可能です。
ただ、調整に変なフィルターがかかっているおかげで、力を発揮できていないケースもあります。格差の一因はそこにもあるのではないかと思います。

人の労働力には限界アリ

くり返しになりますが、労働力は正規、非正規、あるいは役割や立場云々も関係なく、すべての労働者が生み出すものです。

人がそれぞれの業務を遂行するのなら、それに伴って発生するのが労働力だと考えています。

あなたも聞いたことがありますよね?正社員なのにまるで仕事ができないとか、バイトだけどめちゃくちゃ仕事ができるとか。

任せられている仕事の範囲にもよりますが、その事実をとおして本質に迫る必要があります。

ただ、結局は人間なので、出せる力には限界があります。

人間は疲れますし、食べたり眠ったりして体力回復も必要です。

業務にかかるスピードも一定とはいえません。

ストレスで身体を壊す可能性もゼロではありませんよね。

特に現代では素早い対応や効率化、生産性の高さも求められるようになり、もはや人間だけで労働力をまかなうのが不可能になっています。

労働力はモノ=機械でも生み出せる

2013年頃から「将来、AIで代替できる仕事がとても多い」といわれてきました。

現在日本で人が行っている仕事のうち、AIが代替できる可能性がある割合は実に49パーセントだといいます。

AIやロボットによる代替可能性が高い労働人口の割合  NRI未来創発 ニュースリリースより

つまり、労働力は人でなくとも、機械が生み出せるというコトです。

機械は疲れませんし、体力回復の必要もありません。人でいう徹夜の作業だって可能です。

メンテナンスこそ必要ですが、月単位、年単位ではありませんよね。

意思の疎通ができない部分を除けば、メリットは十分にあるんです。

じゃ機械にやらせればよくない?と思うけれど

私は人手不足などの労働力関連のニュースを見ると「じゃAIとか機械にやらせればよくない?」と考えてしまいます。

人が足りないから別の人に頼るのではなく、機械にやってもらえば(すべてではないにしろ)補えるはずですから。

ただ、それでも人にやらせようとするのは疑問なんです。

もちろん、AIや機械を導入するにはコストもかかるのでその面は理解できますが、人が集まらない理由を探ったとしても改善しきれないのに、あくまで人に頼ろうとしている姿勢が疑問なんですよ。

お金をかけてでも人にやらせないとマズイ理由でもあるんでしょうか?

もしかして、正規と非正規とか、学歴や年齢とか、社内で何か差をつけないと困る事情でもあるんでしょうか?

「人がやらないと」というこだわりを捨てれば、視点を変えて考えられそうなんですけどね。

AIや機械に頼ればめちゃくちゃ楽なのに!という仕事ってけっこうありますよね。
その分仕事は減るし、雇用がなくなる可能性もあるんですが。
ただ、人がやらなくていい仕事の見極めは今後、必要になってきます。

人がやらなければいけないコトをやろう

もしあなたがAIや機械に台頭されると困るのであれば、人でないとできないコトに力を入れましょう。

主に発想力や想像力が試されるクリエイティブな仕事や、交渉など人と接する仕事がそうだといわれています。

いまからでも取り組みは可能ですよ。

現に、それらに取り組んでいる人はもうたくさん存在しています。

YouTuberやインスタグラマーと呼ばれる人たちがまさにそれ。

ブログを書くコトも人にしかできないコトです。

後発だとしても落ち込む必要はありません。簡単ではありませんが、需要はありますから。

あなたの貴重な労働力を使う方向を変えていきましょう。

この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。

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